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免許について

二輪車リサイクルとAT限定二輪免許

二輪車は近年、人気のある乗り物としてその販売台数も年々上昇しているようです。その背景には2005年6月にスタートした「AT限定二輪免許」があります。

AT限定二輪免許はAT限定大型二輪車(総排気量650cc以下)、AT限定普通二輪車(総排気量400cc以下)、AT限定小型二輪車(総排気量125cc以下)の三種類に分けられます。AT限定二輪とは、クラッチ操作を必要としない機能をもつスクーターのような自動二輪車のことです。このため別名スクーター免許とも呼ばれています。

免許の種類をAT限定にしたため、免許習得にかかる日数が大幅に削減されました。小型二輪では技能時間9時間で取得が可能なため、1・2日あれば免許をとることも可能です。

また普通二輪では自動車免許を取得していなくても技能時間15時間あれば免許取得が可能となりました。取得が難しいとされていた大型二輪でも29時間の技能時間で取得が可能です(普通自動二輪免許取得者は技能時間9時間)。

このほかに学科教習が必要となり、普通二輪では原付免許を保有している場合、26時間の講習時間が必要となります。普通自動車免許を取得していれば学科教習の時間は1時間となります。こうした背景によって二輪車の販売台数がのび、二輪車リサイクル数も上昇しています。

AT限定二輪免許とスクーターのリサイクル

安価で購入しやすい二輪車=スクーターですが、AT限定二輪免許にもスクーター(50cc以下の原付)の免許が付与されます。50cc以下の原付一種であれば、マニュアルであっても運転が可能です。こうしてより免許が取得しやすくなったスクーターですが、その一方で自転車同様、不法投棄が問題になりました。自転車置き場に放置される車両の多くが自転車もしくはスクーターであり、安価である反面、廃車処理にお金がかかるために不法投棄する人も後を絶たないようです。

二輪車リサイクルシステム実施によってこうした不法投棄が増加することが懸念されましたが、そうした報告はいまのところないようです。むしろ不法投棄・路上放置車両は年々減少していることが路上放置車処理協力会の調査で分かっています。

スクーターは通常、正常に稼動する年数は15年といわれています。スポーツタイプの二輪車は18年です。このため、二輪車リサイクル導入において更に中古車市場が人気を集め、リサイクルされる二輪車が増えて廃棄二輪車の排出割合が減少することが期待されています。また50cc以下の二輪車を粗大ゴミとして取り扱う自治体に対して、引き取り中止を依頼することによって、よりリサイクル率を高めるといった取り組みも行われています。

取得しやすい二輪車免許

最も取得しやすい二輪車の免許に原動機付自転車免許があります。元々原付の運転には免許が必要なかったこともあり、道路標識がわかっていれば免許の取得は可能となります。このため免許の取得は16歳から可能であり、試験も学科試験のみです。学科試験に合格すると技能講習が義務付けられています。

原付特有の規則に、近年導入された二段階右折とヘルメットの着用義務のほか、法定速度30km/h、第一通行帯通行義務(片側二車線以上の道路では第一通行帯を通行する)、高速道路通行禁止、二人乗り禁止、路線バス専用通行帯通行可能などがあります。

原動機付自転車には電動スクーターや電動式キックボード、電動自転車(フルアシストタイプ)が含まれ、いずれも免許や保険が必須となります。二輪車の中でも比較的免許を取得しやすい原動機付自転車ですが、その反面事故も多く、二輪車全体の中での交通事故の割合は、その過半数が原動機付自転車であることがわかっています。

二輪車リサイクルと二輪車販売の背景

1990年ころまで続いていた二輪車ブームが終わりを告げ、その後は低迷の一途をたどった二輪車市場ですが、AT限定二輪免許のスタートによって二輪車の販売台数は上昇しています。特に軽二輪と呼ばれている250cc以下の排気量をもつ二輪車の販売台数は増え続けているようです。

新車の販売台数が伸び悩むのに対し、中古の軽二輪車の販売台数は年々上昇しています。50cc以下の原動機付自転車(原付)は日常の足となる手軽な乗り物であり、比較的安価で購入できるため、主婦層や若年層に人気があるようですが、その反面、日常の足を自転車もしくは自動車にする女性も増加しています。その一方で普通二輪や大型二輪といった実用的というよりは趣味の範囲に近い二輪車は販売が伸び悩んでいます。

このように日本において二輪車、特にスポーツバイクの人気が低いのは、二輪車に乗る快適な環境(ツーリングに利用する道路)が少ない、危険であるなど、環境が整っていないことが原因があるのではないかと指摘する声もあるようです。このためスポーツバイクを愛好して購入する人の多くは一部の40代男性に限定されています。このような現状があり、現在では販売台数よりもリサイクルとして取り扱われる二輪車のほうが増加傾向にあるといわれています。

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