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リサイクル後の流れ

リサイクル部品とは

リサイクル部品とは廃車となった車の中の、再利用できるパーツをいいます。政府が環境を考慮して優先すべき製品に指定しているグリーン購入法では、エンジン・コンプレッサー・オイルネーター・ドア・トランスミッション・バンパー・ライト・フロントフェンダーなどが対象商品となっています。これらは加工されることなく、点検後に必要があれば修理され、再利用するようにと勧められています。

環境省では車の修理・修繕を行う際は、こうしたリサイクル部品を用いることが勧められています。今、お持ちの自動車を修理するときにリサイクル部品の使用を希望すると、経済的で環境にやさしいリサイクル部品が選択されるでしょう。

使用されるリサイクル部品は廃車の解体業者によって品質保証されています。また原材料としてリサイクルされるものにボディ(鉄)、タイヤ(燃料)、ワイヤーハーネス(銅)などがあります。このようにして現在では廃車となる自動車の総重量の9割はリサイクル・リユースされるといわれています。

廃車がリサイクルされるまで(解体業者へ引き渡されるまで)

自動車が廃車となり、リサイクルされるまでにはどのような過程があるのでしょう。まず自動車ユーザーは廃車となる車を自治体に登録してある引き取り業者へと引き渡す必要があります。引き取り業者には自動車販売店(新車・中古車)のほか、整備事業者、解体業者などがあります。

引き取り業者へ渡された自動車は、まずカーエアコンの冷媒として使われているフロン類が取り出されます。フロンはフロン専用の回収業者が専用ボンベに回収し、自動車メーカーへと引き渡されます。フロンを受け取った自動車メーカーはフロンを高温で燃やすことによって無害化します。再利用されるケースもあります。さらにリサイクル可能な廃油・廃液・タイヤ・蛍光管といったパーツが取り出され、解体業者に引き渡され、リサイクル・リユース対象となります。

自動車メーカーにはエアバッグが引き渡されます。エアバッグは原材料としてリサイクルされます。

廃車がリサイクルされるまで(リサイクル部品とシュレッダーダスト)

廃車時にそのまま使える部品は、リサイクル部品として扱われます。それぞれのパーツが取り外されて残された車体は粉砕業者によってシュレッダーマシンで粉砕されます。こうして金属類(アルミ・鉄・銅等)とシュレッダーダスト(廃車くず)に分別されます。

こうして排出されたシュレッダーダストは再び自動車メーカーへと戻されます。シュレッダーダストは自動車リサイクル法施行前は埋め立て処分の対象でしたが、現在ではそのまま廃棄されることなく、舗装材・エネルギーへとリサイクルされます。さらに金属類は鉄鋼製品の原材料としてリサイクルされます。

こうして様々な業者を通り、適正に処置された自動車のあらゆる部品は、そのほとんどがリサイクルされるシステムになっています。

このような自動車のリサイクル実施状況を管理・管轄しているのが財団法人自動車リサイクル促進センター内にある情報管理センターです。情報管理センターには引き取り業者・フロン回収業者・解体業者・粉砕業者からそれぞれ引き取りと引渡しの報告が送られています。

リサイクル部品の利用とその実際

廃車となった自動車から引き取られた特定再資源化等物品のうち、実際に再利用されているのはどのくらいの量なのでしょう。平成18年度の実績を検証してみました。

フロン類の引渡し件数2,533,233件のうち、実際に再利用されたのは59,692件です。再利用の割合は0.4%にすぎず、決して再利用率が高いとはいえないようです。

エアバッグは回収件数730,632件で、そのうち作動確認されて再利用可能とされたのは550.923件、割合は75%と大変高い数字をあげています。

シュレッダーダストの引き取り件数は2,989,046件です。自動車全体におけるシュレッダーダストの割合の高さをうかがわせる数値です。これは実際に解体業者へと引き渡される件数が3,542,687件であるのに対し、粉砕業者に引き渡される件数が5,848,370件であることからもわかるとおり、自動車全体ではリサイクル部品もさることながら、シュレッダーダストにかけられる車体をはじめとする金属部分が多いことが原因でしょう。

自動車リサイクル法施行以来、自動車メーカー各社の取り組みが進み、廃車におけるリサイクル率は年々高まりを見せていますが、依然としてリサイクルされない部分が多いのが現状です。今後の自動車メーカー各社の取り組みが期待されます。

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